カフェの開業資金はいくら必要?費用の種類や内訳は?

カフェの開業資金はいくら必要?費用の種類や内訳は?

投稿日: 2018.08.10 / 更新日: 2018.08.10

カフェはレストランや居酒屋などと比べて、開業資金が少なく済むイメージがあるかと思いますが、実際はどうなのでしょうか?確かに厨房設備などは費用を抑えやすい部分がありますが、反対に内装費にお金がかかるケースも多いようです。
開業資金は、カフェの形態や出店方法によって大きく異なるものです。ここでは、カフェをオープンするにあたって必要となる開業資金の種類や内訳について、細かく解説していきたいと思います。

カフェ開業に必要な開業資金の種類を整理しよう!

一番最初に必要となるカフェの開業資金「物件取得費」

物件取得費とは、店舗を契約する際に必要となる開業資金のことです。カフェを出店するエリアや物件によって異なりますが、保証金は家賃の10ヶ月分程度、礼金と仲介手数料は各1ヶ月分程度、合計して月額家賃の12ヶ月分程度が必要となることが多いようです。

さらに、契約後の工事の期間として最低1ヶ月、さらに営業開始月の家賃の事前支払いとして1ヶ月分の金額を想定しておく必要があります。また、契約年数や更新時の更新手数料などのチェックも事前にしっかりとしておきましょう。

カフェ開業資金の中で最も比重の高い「内装工事費」

物件を契約したら、すぐに設計に取りかかりましょう。設計に時間がかかり過ぎると、オープンが遅れて営業開始までの家賃がさらにかさんでしまいます。開業資金をオーバーしないよう、しっかりスケジュールを決めておくことが大切です。

内装工事費とは、設計費、材料費、家具、インテリアなど全てを含んだものを指します。デザインにより異なりますが、小規模〜中規模カフェの場合は、1坪あたり40万円前後の費用となることが多いようです。物件を決める段階で内装費の予算上限を決めておくことも重要なポイントとなります。

カフェのメニューで決まる開業資金「厨房機器費」

開業資金は、取り扱うメニューによって大きく変わる可能性があります。あなたのカフェでパンを焼くのかどうか、エスプレッソを提供するかどうかなどによって、使う設備も変わってくるからです。

厨房機器費の平均としては10坪程度の小規模カフェでも120万円程度、16〜17坪程度のカフェで200万円程度かかっているのが実情です。特に、オーブンやエスプレッソマシン、食器洗浄器などは数10万円はする高価な機器ですので、物件選定と同時進行で検討を進めておきましょう。

忘れてはいけないカフェ開業資金!食器、看板、レジ等

カフェの開業資金のうち、食器類や備品は、ひとつひとつの金額は小さいものの、合計としては意外と高額になる可能性もあります。それぞれの単価と購入予定数を表に書き出し、必要な合計額を算出できるように準備をしておきましょう。10坪程度の店で30万程度が目安になります。

その他には、看板制作費に20万円、POSレジ導入費に10万円、人材募集費として8万円程度を想定しておくといいでしょう。項目が多い分、予算管理が煩雑になりやすいので細かく管理してください。

カフェ経営に最も大切な開業資金な「運転資金」

運転資金とは、カフェ経営が軌道に乗るまでの予備の開業資金のことです。万一、赤字の期間が続いても運転資金があれば経営を続けていくことができます。運転資金の目安としては、月額家賃の10ヶ月程度。家賃が月額10万円であれば運転資金は100万円、家賃20万であれば200万円といった計算になります。

内装費や厨房機器費に大きな費用がかかるために、運転資金を削るケースがありますが、それは避けたいものです。運転資金がなくなると経営を続けていくことが不可能になります。物件を契約する段階で必要な額を貯蓄しておくことをお勧めします。

カフェの形態によって開業資金はどれくらい変わる?

最も多い形態「店舗型カフェ」の開業資金は?

路面やビルのテナントとして出店しているカフェのことを、ここでは「店舗型カフェ」と呼びます。店舗型カフェの場合は、原則として先述の「物件取得費」が必要となります。また、契約するとすぐに家賃が発生しますので、開業資金を抑えるためにも、設計や工事はスムーズに行いたいものです。

物件にもよりますが、家賃以外にも管理費や看板設置費用などが別途必要になることも。また、商店街に出店している場合には町内会費などが必要になることもあります。事前に近隣の店のリサーチしておくとよいでしょう。

中高年世代に人気の「自宅型カフェ」の開業資金は?

近年は、自宅の一部をカフェとして改装して営業をする「自宅カフェ」が増えてきています。自宅カフェの最大の特徴は、持ち家であれば家賃が不要になるということ。当然、物件取得費も不要となりますので、開業資金だけでなく、毎月の経費もかなり抑えられるでしょう。

ただし、設計や工事費自体は店舗型と変わらないということ、住宅地に位置する場合は集客のための広告費などが多く必要となるかもしれません。事前の立地調査をしっかりと行っておくことがポイントだと言えるでしょう。

低資金の第一候補?「移動型カフェ」の開業資金は?

「移動型カフェ」とは、固定の店舗を持たずに車両などを利用して営業する形式のカフェのことを指します。物件を契約する必要はありませんが、公道では営業できないため、例えばスーパーの駐車場など、営業先の確保をしなくてはなりません。事前に交渉して使用料の取り決めなどをする必要があります。

開業資金としては、車両の購入費や改造費でおよそ300万程度から開業可能ということもあり、他の形式に比べて安く抑えられる可能性がありますが、営業車両の駐車場代やガソリン代などの維持費が必要となるのでリストアップしておきましょう。

カフェの開業資金を抑えるコツ

カフェの「居抜き物件」で開業資金を抑える

カフェの開業資金を抑えるために最も効果的なのは、居抜き物件を利用することです。居抜き物件とは、以前の店舗の内装や食器などが残された状態の店舗のこと。メリットとしては、内装費や厨房機器費をかけなくても開業できること、物件契約から開業までの期間を短縮できることです。開業資金全体として、数百万単位でコストダウンできる可能性があります。

ただし、設備の状態をよく確認してから契約しないと、すでに故障していたりなどのトラブルもあり得ます。居抜き物件専門の仲介業者などに契約書を作成してもらうと安心です。

フリーレント物件、賃料交渉でカフェ開業資金を抑える

人気の物件だと難しいですが、最近は「フリーレント」の期間を設けている物件もあります。フリーレントとは、契約後一定期間の家賃が無料になるシステムのこと。これなら、カフェの営業開始までの開業資金をかなり節約できます。

また、フリーレント期間がない物件でも、家賃の交渉は可能です。ただし、闇雲に値下げ交渉することは貸主への失礼にもあたりますので、お店の魅力を伝えたり、事業計画書を提示して理解を求めるようにしましょう。

中古品の利用、リースなどでカフェ開業資金を抑える

厨房設備や食器などは、中古品が多く販売されています。金額としては新品の半額程度になることもありますので、希望のものが購入できれば開業資金はかなり削減できるでしょう。ただし、質のいい中古品は競争率も高いので販売店やネットの情報を常にチェックしておく必要があるかと思います。

予算的に厨房機器の新規購入が難しい場合はリース契約も検討してみましょう。月々数万円の支払いで新品を導入することも可能になります。月毎の経費は増えますが、カフェをオープンするまでの開業資金は100〜200万円以上抑えることも可能になります。

カフェの工事を自分で行うことで開業資金を抑える

決して多くはありませんが、電気や水道工事などだけを専門業者に依頼し、その他の部分は自分で工事を行うことで開業資金を削減するというパターンもあります。工事費用の削減は期待できますが、その分、工事の期間は伸びて開業が遅れる可能性があります。そのため、自分で工事をするのであればフリーレント物件や自宅カフェの方がよいでしょう。

また、居抜き物件を契約した場合も、一部のみ自分で工事するという選択肢もあるかと思います。ただし、メニューなどの準備も同時にしなくてはなりませんから開業スケジュールの組み方には注意をしてください。

SNSの活用でカフェの開業資金を抑える

ホームページ制作費やグルメサイト掲載費は最低でも数万円はかかります。しかし、もし時間に余裕があるようであれば、ホームページを自分で作成したり、無料のSNSを活用して宣伝することも十分に可能です。手間はかかりますが、開業資金の節約にはなります。

ただし、オープン直前は慌ただしくなりますので、できれば開業よりも数ヶ月前からカフェのアカウントを取得して運用開始しておきましょう。

カフェの開業資金の知識まとめ

カフェの開業資金には実に様々な種類があることがお分りいただけたかと思います。無計画に資金を使うのではなく、まず最初の段階で資金の種類ごとに予算を割り振っておくことが重要です。特に運転資金は確実に確保しておきましょう。内装費や機器類は削減可能ですので予算に収まるよう工夫をしてください。

予算が足りないと思ったら、無理に開業準備を強行せず、資金を増やしてから再チャレンジする姿勢も大切です。カフェ開業のチャンスは一度きり。長期的な視点で準備を進めていきましょう!

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