2014年3月にオープンしたサイクリングの拠点「ONOMICHI U2」内にある「Yard Café」。大小の船が行き交う瀬戸内らしい景色を眺めながら、香り高いコーヒーと瀬戸内産のフレッシュな野菜や果物をふんだんに使ったジュースやフードが楽しめるお店です。開業当初からLargoをご愛用いただいている同店のマネージャー・宇田恭子さんに、Largoのご感想と満足度の高い店づくりの秘訣、一杯のコーヒーに込める想いなどを伺いました。
目次
開業時から変わらずLargoを愛用
世界初の新製法「UCCフレッシュアロマシステム」でつくられた業務用レギュラーコーヒー「Largo」と「Yard Café」の出会いは、2013年。開業準備のために立ち上げスタッフのメンバーらが奔走していたころのことでした。コーヒーの抽出技術・接客スキル・パフォーマンスを競うコンテスト「UCCコーヒーマスターズ」に出場していた一人のメンバーが、同大会で使われているLargoのおいしさに魅かれ、Yard Caféをオープンする際にはこの豆を使いたいと思ったことがきっかけです。
「開業に際し、どの豆を使うかを決めるために、当時のマネージャーやスタッフらがLargoをはじめとするさまざまなコーヒーを試飲しました。その中でもこのLargoが非常においしいというスタッフが多かったことから導入を決めたと聞いています。以来、Yard CaféではずっとLargoを愛用しています」。
封を掛けた瞬間に押し寄せる香り
Largoといえば、味の良さもさることながら、缶の封を開けたときの圧倒的な香りも魅力という宇田さん。Yard Caféでは、香りが際立つ開けたてのフレッシュなLargoをほぼ1日で使い切っています。
「毎日最低でも1缶、週末などお客様が混み合う日は1缶では足りず、2缶、3缶とLargoを開封しますが、開けるときがとにかく楽しみなんです。開けた瞬間にフレッシュなコーヒーの香りがふわっと周囲に広がり、思わず『ああ~!』とため息が出てしまうほど。一般的な袋入りのコーヒー豆を開封するときの香りの強さとはまったく違いますね」。
封を開けた時に広がる香りの秘密は、UCCの独自製法「フレッシュアロマシステム」。マイナス2℃の急速冷却で香り成分を封じ込めたコーヒー豆を独自開発したアルミ特殊缶の中に完全密封しています。豆の孔(あな)に含まれているコーヒーオイルに香りが吸着していき、徐々にアロマオイルが生成。それが一気に開放されるのが、Largoの缶を開ける瞬間です。3週間の熟成を経て生み出される華やかな香りの洪水を、Yard Café のバリスタの皆さんは毎日浴びているのだそうです。
どんな方にも喜ばれる至福の一杯を提供
スタッフが一杯一杯心を込めて淹れてくれる香り高いコーヒーを求めて、老若男女問わず訪れ、にぎわう同店。コーヒーアロマの香りに包まれた店内には、コーヒーを片手にゆったりとくつろぐ人々の姿が大勢見られます。観光客やサイクリストの利用が多いと思われがちですが、実はそれ以上に多いのが、地元の常連のお客様。毎日足しげく通うお客様も多いので、コーヒーは地元の方に好まれる味であることを重視しています。
「最近は、浅めにローストした酸味の利いたコーヒーが流行りですが、尾道ではコクがあり苦みの利いた昔ながらのコーヒーのほうがよく好まれています。そんな地元の方が、『いつもありがとう』、『また来るね』といって繰り返し通ってくださるのを見ると、Largoは地元の方の舌も満足させてくれているように思います。もちろん、観光客や海外からのお客様にも好評で、中にはスタッフに『Good coffee!』と声をかけてくださる方も。さまざまなお客様の反応やお声から、どんな方にも喜ばれる安定したおいしさをご提供できているのだと感じますね」。
さらに、Largoのおいしさは、コーヒー好きのスタッフからもお墨付き。同じONOMICHI U2で働くスタッフ同士でも「Yard Caféのコーヒーって、やっぱりおいしいよね」という会話がしばしば交わされているといいます。
LargoがYard Café にはなくてはならない存在に
現在、Yard Caféでお使いいただいているのは、白い缶が目印の「Largoオーセンティックロースト」。Largoブランドの中でも、特に甘い香りが特徴で、ミルクとのバランスの良いラテ系メニューにぴったりのコーヒーです。
「白い缶に入ったLargoオーセンティックローストは、サンドイッチにも合いますが、甘めの菓子パンやスイーツなどにも合うんです。どんなメニューにも合わせやすいコーヒーだから、安心してお飲みいただけます。Yard Café にはなくてはならない存在ですね」と宇田さん。
同店では、瀬戸内特産の柑橘類をはじめとするフレッシュフルーツや選りすぐりの地場野菜の魅力を引き出したメニューも幅広く取り揃えています。特にスイーツは、素材選びにこだわった体にやさしく自然な味わいを大切にする地元パティスリーから届けられるもの。レモンのチーズケーキやイチジクのブラウニー、はっさくのマフィンなど、四季折々の瀬戸内のフルーツが贅沢に味わえるラインナップとなっており、コーヒーとのペアリングも楽しめます。
コーヒー一杯の価値を高めるために
「レストランは食事をする場所、ベーカリーはパンを買う場所というように、訪れる目的がはっきりしているお店とは異なり、カフェは利用目的が飲食にとどまりません。コーヒーを飲むためだけでなく、休憩や時間調整が目的で利用することも。しかも、コーヒーは嗜好品であり、休憩時間に、食後の一杯にと行動の目的の合間、合間の時間に楽しむものです。だからこそ、ほっと一息ついていただけるような接客やサービスをご提供することが大事。お客様の心のよりどころとして、ライフスタイルのスキマ、スキマに入っていけるものになれればと思いながら、毎日コーヒーをご提供しています」。
地元の農家さんと連携した地産地消メニューの開発など、これから取り組みたいことはまだまだたくさんあると話す宇田さん。瀬戸内産の食材の質と量の確保など課題は多いものの、「Yard Caféを瀬戸内の発信拠点に」という想いは尽きません。コーヒー一杯の価値を高めるサービスやメニューづくりなど、宇田さんの挑戦はこれからも続きます。
開業をお考えの方にアドバイスをお願いします
理想のカフェをつくりあげるためには、しっかりとしたコンセプトを持つことが一番大切だと思います。メニューや空間づくり、接客など、こだわればこだわるほど、さまざまな迷いが出てくると思いますが、お店の方向を決めるコンセプトがしっかりしていれば、その迷いも軽減されるはずです。当店の場合は、ONOMICHI U2には「Cycle, Travel and Good things」、Yard Café には「一息ついて元気をチャージするカフェ」というコンセプトがあるので、カフェとしてのあり方にブレがありません。そしてもうひとつ、これは私自身の心がけでもありますが、「お客様に笑顔で帰っていただくこと」。ホスピタリティを心得て行動すれば、たくさんのお客様に愛されるカフェにできるのではないでしょうか。
Largoに合うおすすめメニューを教えてください
Yard Caféで使用している「Largoオーセンティックロースト」で淹れたカフェラテに合わせたいメニューは、季節替わりのサンドイッチ。サンドイッチに使うパンは、同じ「ONOMICHI U2」内にある「Butti Bakery」で焼き上げています。酸味、甘み、香りのバランスが絶妙な天然酵母・ルヴァン種を使用した焼き立てパンに、季節のおいしい具材をたっぷり詰め込んだヘルシーなサンドイッチをコーヒーのお供にぜひどうぞ。
<SHOP PROFILE> Yard Café(ヤードカフェ)
かつて海運倉庫として使われていた「広島県営上屋2号」を、サイクリストのため複合施設として再生した「ONOMICHI U2」の中にあるカフェ。「一息ついて元気をチャージするカフェ」をコンセプトに、アメリカ シネッソ社製マシーンで淹れる香り高いコーヒーと瀬戸内産の野菜や果物を使ったフレッシュジュースやフードメニューが人気です。尾道水道や向島をはじめ、大小の船が行き交う瀬戸内らしい風景が楽しめる開放感たっぷりのロケーションも魅力。国内外からの旅人から地元の常連客まで、一日中幅広い年齢層のお客様でにぎわいます。海に面するサイクル・スルーでは、サイクリストに向けたボトルウォーターチャージのほか、エナジーバーやオリジナルサンドウィッチなどのテイクアウトにも応じてくれます。
営業時間:8:00〜19:00
定休日:無休
TEL:0848-21-0550(HOTEL CYCLE フロント)
住所:広島県尾道市西御所町5-11
URL:https://www.onomichi-u2.com/yardcafe.html