猫と過ごす癒し空間「猫カフェ」の開業、経営プラン|UCCのカフェ開業支援

猫と過ごす癒し空間「猫カフェ」の開業、経営プラン

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猫と過ごす癒し空間「猫カフェ」の開業、経営プラン

投稿日: 2018.06.11 / 更新日: 2018.06.11

猫がゆったりと過ごす姿を眺めながら過せる、猫と実際に触れ合える、保護猫専門のカフェ、などいろいろなコンセプトの猫カフェが続々と誕生しています。数年前から外国人観光客の間でも日本の猫カフェブームは話題に上るほどです。猫カフェは一般的なカフェの開業、経営とは異なる準備、衛生管理が必要です。開業に向けて十分な期間を取り、収支計画を立て将来性を考えた経営プランを考えましょう。

開業前に「動物取扱業」「動物取扱主任者」取得が必須

犬や猫に代表される動物をビジネスとして扱う場合、動物愛護の観点から開業にあたり定められている義務があります。
・動物取扱業の取得
・動物取扱業主任者の選定と常駐
・自治体による開業許認可
です。

いずれも法律で定められた義務であり、開業地域の自治体にあらかじめ届け出を行い、所定の費用の支払いが必要です。
動物取扱業とは動物の飼育管理・扱いが適正にできる資質を持ち合わせているという証明であり、取得にあたっては資格要件、実務経験などが求められます。

猫カフェ施設内設備は自治体規定を事前確認

猫カフェの様に施設内で複数の動物を飼育する場合、施設内での猫の生活環境、衛生管理、食事の管理など自治体の示す規定を満たす必要があります。
開業準備においてはまず開業地域の自治体に問い合わせを行い、どのような規定が設けられているかを確認しましょう。

猫カフェ経営で一番の課題はトイレ臭

猫カフェの経営で一番の課題となるのは猫特有のトイレ臭です。猫カフェというスタイルで複数頭の猫を飼育する場合、室内に設置する猫用トイレは頻繁な掃除と常時換気が必須です。この掃除を怠ると施設内に特有の臭いが充満し飲食サービスとの両立や長時間の滞在、リピーターをつくることが難しくなります。

ペットは手荷物、猫カフェの飲食提供はグレーゾーン

巷に猫カフェやドッグカフェなどペット同伴OKな飲食店が多々あるものの、法的にはこれらの飲食店における届け出上ペットは「手荷物」として曖昧な扱いとされています。つまり保健衛生上はペットと飲食物提供サービスの両立は認められていないものの、飼い主の一手荷物として黙認されているという事です。
このような法的な解釈を十分理解したうえで、衛生管理を心がけ、飲食物の提供には十分な注意を払う必要があります。

猫カフェ用賃貸物件の契約は想像以上に難航しがち

猫カフェの開業にあたり特に都心部では賃貸物件を契約し運営をする方法が主流です。ただこの契約は想像以上に難航しがちであることを承知しておく必要があります。
契約時にたびたび課題となる項目は下記です。

・日々排出される猫の糞尿などのゴミ処理、悪臭について
・近隣店舗との衛生面での兼ね合いについて
・契約期間について
・退去時の原状回復について

契約の際は通常の契約条件より多くの敷金の預け入れが必要となる場合があります。これは複数の猫が常時生活をすることで物件内に特有の臭いが付くことが懸念されるためです。
また近隣が飲食店や美容院など店舗の場合、日々排泄されるごみの処理方法や臭いについても懸念される場合があります。
この点は開業前にしっかりと計画を立て、具体的な対応策を提示できるよう準備しましょう。

契約期間満了、更新に関しては早期に経営判断を

店舗の賃貸契約は通常3年、5年と事前に期間が定められています。そのため、時には契約金満了をもって解約、退去となり、こちらの希望にかかわらず契約更新ができないという事もあります。
このような場合に備え契約期間満了が近づいたら、早期に管理会社と相談をし、更新、移転などの経営的な判断を行いましょう。物件の契約にあたっては、自治体と定めた施設基準も満たす必要があり、慎重に進めることが大切です。

営業時間、サービス内容など具体的なプランで経営計画

都内にある猫カフェの多くは、子どもの利用を断り、大人だけの空間とする傾向にあります。これは猫にストレスを与えずに、お互いが快適に過ごすために見いだされた猫カフェ特有のスタイルです。
開業後、長期的に安定した経営を続けるためには具体的な収支計画を立てておきましょう。
収支計画では

・家賃など毎月の固定費
・サービス提供、猫のお世話に必要な人件費
・猫の飼育、管理の必要な費用
・広告宣伝費

といった支出項目のピックアップと

・カフェの利用料
・物販の売り上げ
・飲食物の売り上げ

といった収入のバランスを考えます。
双方が無理なく折り合う点を基準にサービス価格の決定、人材の採用、飼育する猫の頭数を算出します。

経営悪化は早期に見直し、方向転換を

開業当初はまだ知名度も低く固定客の来店も見込めないため、可能な限り投資を抑え、猫の飼育頭数も抑え気味に済ませましょう。
開業後に来店客の声や地域性などを踏まえコンセプトやサービス内容を見直すことも多々あります。開業直後は熱意もあり、夢も膨らみがちですが、時には立ち止まり冷静に経営面での改善策を講じましょう。

コンセプト確立と共感が長期的な経営成功のカギ

猫カフェは一般的なカフェの経営に比べターゲットとする客層が限定されます。ただこの限られたターゲット層のニーズとの合致は非常に強く、明確な目的意識をもって来店します。中には店のコンセプトに共感し遠方から飛行機で来店する方や海外から旅行がてら立ち寄る方もできるでしょう。
経営が安定するまでは何かと試行錯誤が続き、収支が不安定な時期もありますが、明確なコンセプトと猫への愛情を持ち続けることで必ず共感を得て安定した経営につながるのでぜひ前向きに取り組みましょう。