カフェ開業資金の融資を受けるには

カフェ開業資金の融資を受けるには?種類や手順を解説

投稿日: 2018.10.01 / 更新日: 2018.10.01

これからカフェを開業される方にとって、開業資金は最も大きな問題のひとつです。資金がなければ開業準備は全く前に進みませんし、綿密な計画を立てておかないと開業後に資金不足になるという恐れもあります。

資金の調達方法には様々なものがありますが、自己資金だけでなく、金融機関から融資を受けて開業する人が多いようです。ここでは、融資の種類や審査、申請手順などについて詳しくまとめたいと思います。

カフェ開業資金を調達する方法にはどんなものがある?

カフェの開業資金の調達方法 その1 自己資金を貯める

自己資金とは、その名の通り、自分自身で貯蓄をして増やした資金のことを言います。カフェ開業資金専用の自分名義の銀行口座を作るなどして、計画的に貯蓄をしておきましょう。定期積立などにしておくと確実に貯蓄できるのでおすすめです。

カフェの開業資金の調達方法 その2 融資を受ける

自己資金で足りない部分は、融資などを受けてカフェ開業資金を補うことになります。融資とは、金融機関などが申込者に対してお金を貸すこと。借りた側は、返済計画に沿って、利子とともに返済するのが一般的です。

カフェの開業資金の調達方法 その3 出資してもらう

融資とは別に、出資という方法もあります。出資の場合は、出資者からカフェ開業資金を出してもらいますが、原則としては返済する必要のないものです。両親や親戚などの身内を説得して少額ずつ出資してもらうのが現実的でしょう。

カフェの開業資金の調達方法 その4 補助金や助成金

国や地方自治体による補助金や助成金などによる開業資金の調達方法もあります。いずれも返済義務はありませんが、一定の要件を満たすこと、審査で承認を得ることなどが必要となります。融資とは違い、カフェ開業後数ヶ月経ってからもらえるものがほとんどのです。

どのようにカフェ開業資金を調達するか?自己資金か融資か?

カフェ開業資金のうち自己資金はどれくらい必要?

融資や出資を検討する前に、まずは自己資金を最大限貯めるという心構えが最も大切です。自己資金比率が100%であれば、当然ながら開業後には返済がありませんので、月々の資金繰りが非常に楽になります。

仮に金融機関から融資を受ける場合ですが、自己資金比率は30〜50%必要と言われています。カフェ開業資金全体で1000万円必要であれば、自己資金は300~500万円必要という計算です。いずれにしても自己資金が豊富にあれば、余裕を持って開業準備を進めることができるでしょう。

家族や親戚からカフェ開業資金を出資してもらうには?

実際には、両親や親戚などの身内から開業資金を出資(または融資)をしてもらう人は多いと思います。でも、なかなか簡単にはカフェ開業に賛成してもらえないもの。じっくり時間をかけて理解と賛同をしてもらえるよう話し合いをしていく必要があります。

金融機関に相談に行く前に、まずは身近な存在の家族にしっかりと事業の内容を理解してもらうことが大切。家族から出資してもらった資金は、名前と金額を記録して、自己資金用の通帳に入れておきましょう。

カフェの開業資金なら日本政策金融公庫で融資の相談を

日本政策金融公庫とは、財務省所管の金融機関で、「日本公庫」とも呼ばれています。個人カフェで創業される方にも様々な融資制度があり、無保証人、無担保で開業資金の融資を受けられるのが特徴です。

例えば、一般貸付(生活衛生貸付)では、飲食店営業が対象であれば、最大7200万円まで融資可能。返済期間は13年以内となっています。年利は返済期間などによって異なりますが、1〜3%以内であることが多いようです。無料での相談や創業に役立つセミナーなども随時開催されています。

日本政策金融公庫でカフェ開業資金の融資を受けるための手順など

カフェ開業資金の無料融資相談をしっかり活用する

ホームページで最寄りの支店を調べた上で、まずは無料の融資相談に行きましょう。どこでどのような業態、メニューでカフェを開業したいのか、自己資金額などを具体的に伝えてください。担当者からは、その立地の集客状況や適した業種、開業資金などについてのアドバイスがもらえるでしょう。

候補の物件が出たら、契約の前にも再度相談に行くことをおすすめします。近隣の立地での同業種の集客状況の情報なども手に入るかもしれません。候補の物件が見つかってすぐに動き出したい気持ちが出てくる時期ですが、客観的なアドバイスをもらって冷静に考え直すこともできます。

カフェの開業資金の融資を受けるために必要な準備物は?

自己資金の残高を示す通帳、物件の賃貸契約書、事業計画書、融資の申込書などが必要となります。事業計画書には、開業資金の内訳を記載します。内装工事をする場合には、施工業者による見積書なども必要となります。

さらに、カフェ開業後の売上計画や、軌道に乗った後の売上なども算出し、毎月どれくらいの金額を返済していけるのかを示します。また、できればメニューブックなども作成し、主力メニューの魅力や客単価なども明確に伝えられるようにしておきましょう。もちろん、創業の動機やビジョンなども重要です。

カフェ開業資金の融資の審査基準とは?

審査において、まず重要視されるのは飲食業での勤務経験です。年数だけでなく、勤務先での実績も評価の対象となります。次に自己資金の額。自己資金の2〜3倍の額の融資が受けられることが多いようですが、自己資金次第で開業資金の融資の限度額も変わります。

カフェ開業予定の立地も非常に重要視されます。1階か2階か、入り口はわかりやすいかなど、集客できる店かどうか、担当者が実際に物件を視察するケースもあります。また、公共料金や家賃、ローンなどの支払いが遅れていないかということも確認されます。支払い状況を通帳で示せるようにしておきましょう。

カフェ開業資金で融資を受ける際のポイントまとめ

開業資金の融資や出資を受けるために必要なことは信用や実績です。カフェ開業へのやる気や情熱がいくらあると言っても、それだけでは不十分です。毎月定期預金で貯蓄し続けることも信用のひとつ。第三者から見て客観的に判断できる材料があることがとても重要です。

融資を受けずに全額自己資金での開業を目指すこともひとつの方法ではあります。しかし、融資の審査を受けることで、客観的なアドバイスをもらえることは大きなメリットになります。あなたのカフェ開業のイメージを自分の頭の中だけではなく、いつでも第三者にプレゼンテーションできるように、日頃から資料作成などの準備をしておきましょう!

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